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1月俳句
雑詠



日原道の駅












津和野
太鼓谷稲荷神社
初詣
冬の日を集め乾きし洗ひ物
ストーブのまだ温もらぬ夜の講座
北風に押され飛び込む自動ドア
おしどりの来ている雨の川瀬かな
大抵はつがい浮き寝の鴛の川
孫来るを予定に入れし年用意
年の瀬の雨降る通夜に侍りけり
通夜の日の川面に揺るる年の暮
早々と予定書き込み新暦
寄鍋の湯気に向き合ふ二人棲み
忙しさの減りし師走や二人棲み
二方より響き合ひをり除夜の鐘
拍手を良く響かせて初詣
粥好きの母に供へし薺粥
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出雲大社
出雲大社
太鼓谷稲荷神社
津和野太鼓谷稲荷神社
2月俳句

こもれび公園

鎌手水仙公園







三隅梅林



出雲伝承館
寒禽の啼き合ふ森の鼓動かな
七戸島近づけてをり寒日和
水仙と海の香纏ふ風岬
追ひかけて来る水仙の匂いかな
探梅の雨宿りなる軒端かな
潮の香に勝り水仙匂い立つ
風筋に居て蝋梅の香に染まる
衿元を深く合はせて梅探る
寒風を立ち止まりてはやり過ごす
島三つ置きし一湾冬霞む
人気無き伝承館の冬座敷


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こもれび公園

鎌手唐音水仙公園
3月俳句
三隅梅林
三隅神社





醸造元見学








白川郷







兼六園

梅が香に歩を休めては磴上る
句も作り写真も撮りて梅林
御手洗の水の温みし宮居かな
水音の宮の静寂(しじま)や寒桜
小流れの澱みに蝌蚪の育ちたる
利き酒の喉の熱さや寒造り
生酒を土産に持たせ寒造り
素朴なる笑み参らせし土雛
ベランダに鳶の舞ふ影日永なる
春寒の決めかねをりし旅衣
完治せぬままのリハビリ卒業と
御岳の山頂霞の上にかな
峡谷を渡り木曽路の春雪に
春の雪舞ふ白川の郷暮色
雪囲ひまだ外されぬ飛騨の里
柔らかき光氷柱をほどきゆく
四方山の日永と言ふも翳り初む
菅笠の庭師と出会ふ春の雪
園内の茶店閉ざされ春の雪
杉苔に散り敷く庭の紅椿


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三隅梅林

合掌造り軒の氷柱

白川郷
4月俳句
こもれび公園








城山公園の桜






三隅大平桜


放つ香の風に吹き飛び花李
膝も濡れ句帳も濡るる春の雨
ものの芽の湧き出づ力秘めをりし
山鳴りを誘ひし春の嵐かな
春疾風斜めに傘を構へつつ
春疾風吹けば唸りて森の木々
朝からの疾風に花を案じ出る
雨雫風にこぼして初桜
雨雫付け初花は下向きに
花筵敷きて赤子を寝かせたる
宴を張る名も無き花の下に来て
天蓋を空に差し掛け花大樹
花大樹六百余年見事なる

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花李

三隅の大平桜
5月俳句
益田万葉公園







浜田城山




こもれび公園
昼までは待ちきれざりし花の宴
サイレンの止めば再び囀れる
風光る石見瓦の家並かな
竹林のそよげば春日動きける
鎮もりし若葉の中の宮居かな
大木に縋りて萌えし椎若葉
天守へと登る石段百千鳥
春風や外出がちなる試歩の夫
じっとして居れば囀り近寄り来
一足を入れて若葉に染まる園
行く春の一と日を園に過ごしけり
試歩らしき人や新樹に染まり行く
海よりの風さざめかせ樟若葉
谷渡る鶯に森息づきぬ
樟若葉眼の中までも染まりそふ

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万葉公園の若葉

梅原猛 
「柿本人麿終焉の地」の碑
雑詠


三瓶姫逃池周辺



南九州の旅

開聞岳

霧島神宮

曾木の滝


知覧特攻記念館



夏潮の風のベンチを去り難く
風下に佇ちて薔薇の香楽しめる
万緑の風の過ぎ行く汀子句碑
松籟の中に身を置き杜若
万緑のまだ人乗らぬリフトかな
麦秋や黄金色の風渡る
夏霞裳裾なびかせ薩摩富士
早や枇杷の熟れし南国無人駅
老鴬や禰宜の拍手よく響く
音聞いて滝の大きさ測りけり
滝よりの風に帽子を押さへつつ
葉桜の囲む特攻記念館
放されぬハンカチ特攻記念館
英霊の遺書にハンカチ握り締め
特攻兵蛍になりて帰りしと
知覧今聖地ともなり花は葉に
遺品見て涙を隠すサングラス
葉桜やあまりに小さき特攻機

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三瓶原にある稲畑汀子句碑

鹿児島県にある曾木の滝

知覧平和記念館・特攻機
三隅龍雲寺











秋吉台と秋芳洞



雑詠



花合歓
静寂の禅林池の雨蛙
寂々と法の奥山竹落葉
竹落葉空遊び庭遊びつつ
薄黴の籠もれる匂ひ座禅堂
大古刹包みし雲や梅雨に入る
本堂の暗さ梅雨寒誘ひける
梅雨寒を乗せ来る風の一禅寺
アメンボウ小さき水輪を動かして
梅雨入りしてカルスト台地青々と
涼しさを運ぶ地下水滔々と
洞内の灯に汗滲む杖の夫
羽織るもの一枚欲しき木下闇
途切れたる会話に動く扇子かな
寄り添ひし盲導犬の眼の涼し
花合歓の咲き初む石見雨がちに
咲き続く合歓の花影おく石見


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三隅・龍雲寺全景

秋芳洞・百枚皿

三瓶の合歓の花
明石での同窓会








花火大会


お盆雑詠





雑詠

白靴に決め旅立ちの朝かな
久闊を深めて梅雨の宿更くる
ラウンジに橋を見遣れば灯の涼し
暮れ初めて橋を見遣れば灯の涼し
海峡の暮れ行くを待つ灯の涼し
五十年振りに会ふ友灯の涼し
暮れぬ内より敷き並べ花火茣蓙
大輪も小花も良かれ海花火
一念を貫く牧師生身魂
晩学を怠らざりし生身魂
一徹を貫き通し生身魂
早暁の三ヶ寺巡る墓参り
子や孫のひしめき合ひし盆座敷
朝の日に今日の残暑を思ひやる
夏萩の人影まばらなる三瓶


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明石大橋

花火大会











饒舌も一時棚上げ西瓜食ぶ
夕ざれて二百十日の風さやか
行き慣れし道早くする残暑かな
蜩の夕風に座すベンチかな
新涼の風の吹き来る四阿
(あづまや)
四阿の窓開け山の秋の風
雲変幻秋の気配の山荘に
新涼を恋ふて訪ひたる奥石見
波音の草叢に鳴く昼の虫
高層の窓に暮らしや秋灯
閉店の早き町並み秋灯
寝静まる街コンビニの秋灯
校庭に弾ける若さ運動会
爽やかや海の匂いを胸深く

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奥石見のコスモス

国府海岸の秋の潮
秋灯






浜田城址




国府海岸







大麻山山頂
高層の窓に暮らしや秋灯
閉店の早き町並み秋灯
寝静まる町コンビニの秋灯
湖の岸に連なる秋灯
家事終へて独りのベンチ虫の闇
爽やかや城址の木口小兵像
秋蝉の奈落より湧き上がりたる
秋蝉の名残の声を引き絞り
音立てて波裏返る浜の秋
待宵を待てど小雨の降りしきる
朝雨の憂ひは去りて今日の月
沖を行く船の灯りや今日の月
おとなしく野良猫座せる良夜かな
色鳥の鳴声澄みし杉木立
大杉の高きを蔦のどこまでも

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大麻神社庭園・駕籠置きの石

大麻山頂上の杉木立


 
雑詠



十三夜




四万十川




足摺岬


四国遍路


雑詠

秋晴れや棚雲の影山に置き
秋色の日々濃くなりぬ奥石見
漁火の遠く瞬く十三夜
浦灯る波音ばかり十三夜
浦の灯の連なる湾や十三夜
十三夜波の高さを聞きゐたり
四万十の流れは緩し水の秋
秋色を深め四万十川流る
投網打つ四万十川の浅瀬かな
色鳥の足摺岬の森深し
秋雨に慌て出店をたたみをり
同宿の秋の遍路は早発ちと
海沿いの道を後先秋遍路
秋耕の媼の手元暮るるまで
梢より風の降り来る今日の冬
短日やトンネルを出る度に昏れ

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白鷺の飛び立つ四万十川

足摺岬の灯台



津和野・堀庭園








津和野・八幡宮


角の浦




万葉古道



雑詠
冬紅葉庭園内を譲り合ひ
奥座敷までも散り入る冬紅葉
小流れの堰き止められし落葉かな
間に合ひし堀庭園の冬紅葉
冬紅葉水琴窟の音の良く
季節まだ移ろひかねて冬の山
黄楽を誘ひし風の行方見る
紅葉且つ散りて参道染めにけり
冬涛の音裏返る重さかな
千尋より音乗せ来たる冬の涛
枯野行く道海鳴りへ続きけり
万葉の古道に展け冬紅葉
足音を忍ばせをれば笹鳴けり
露寒の足を濡らせし小径かな
幾条の日矢海を射る冬夕日
枯芒光となりて揺れにけり
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津和野・堀家を望む

人麿ゆかりの角(つぬ)の浦