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ハワイ










雑詠





重ね着を次々脱ぎて南国へ
登れさうハワイに低く冬の虹
冬霧を吸ひこむ火山キラウエア
冬霧を突っ切ってゆく登山バス
イヴの夜の船上に見る冬花火
ホノルルに夫と散策クリスマス
ホノルルの町の賑はひ社会鍋
サーファーの途切れぬ海辺冬ぬくし
壁にまだ馴染み切れざる新暦
小恙と被災地よりの賀状かな
冴へ返る町巡回の警らの灯



ハワイ・アラモアナ

ハワイホテルのクリスマスツリー
著ぶくれ

春の雪










下萌

春の海
著ぶくれて肩を滑りしバックかな
静けさを伴ひ春の雪の降る
雪襖静寂深まる峡暮し
肩先に纏ひ離れぬ春の雪
杖ついて小幅歩きの春の雪
朝からの予定取り消す深雪かな
雪解水先急ぐかに音立てて
ベランダの手摺にも積む春の雪
休日の子ども等の声雪だるま
浦町に多き細道下萌ゆる
引潮に船のさ揺らぎ春の海

 


雪景色

船だまり
待春

春一番


犬ふぐり

山笑ふ



日永


野遊び


桃の花
暖か
海鳴りも春待つ音に聞へ来る
春一番日本海を逆巻きに
木々揺らし春一番の城址かな
犬ふぐり皆な咲き切っている真昼
一斉に飛び立つ野鳩山笑ふ
静けさを醸すせせらぎ山笑ふ
見知らぬも会釈を交はす梅の磴
鳶の影野原に映し日永なる
夕暮れの波白々と日永なる
子等の声空に突き抜け野に遊ぶ
衆目を集めて満を持す桜
青空の一画占めし桃の花
黙祷をしてチャリティの暖かく

 


犬ふぐり

三隅の梅林
彼岸 
 
水温む

桜(花)




春の宵
草餅

春疾風

若葉






父母へ心経唱ふ彼岸かな
御手洗の音の清らに水温む
人気なき花には早き城址かな
ぼんぼりを掛ける仕事師花の山
南より帰へり日本の花冷えに
帰国せし我に万朶の花待てる
春宵の町の居酒屋混みて来し
草餅や母の手際を懐かしむ
鳥のごと紙巻き上ぐる春疾風
真っ直ぐに若葉風来る大廊下
柿若葉目の奥までも癒しくれ
湯上りの風心地良し月朧
帰り路の萩六島の朧なる

 

佐賀城板戸の取っ手

佐賀城大廊下
シャボン玉

葉桜
牡丹

初蛙
若葉
老鴬

サングラス

栗の花

若葉

夏めく

夏草
シャボン玉風に七色生まれけり
葉桜の木陰を縫ふて夫の試歩
ぼうたんの崩れてもなほ香を残す
園児らの水辺の遊び初蛙
樟若葉揺れては風をきらめかせ
老鶯をたっぷりと聞く山路かな
サングラスしても眩しきグアムかな
汐浴びにサメの注意もグアムなる
栗の花雨烟る中匂ひ来る
城若葉奈落は風の通り道
夏めきし城址の木々の影濃ゆし
夏草に道狭まりぬ櫓跡


 

しまね花の郷。牡丹

グアム
代田


夏霞

浜昼顔


夏の海
短夜


梅雨
   

青嵐

夏鶯



白鷺の影を映して代田かな
一枚の空を切り取る代田かな
夏霞萩六島を見る浜辺
海風に浜昼顔の揺れ通し
浜帰り鱚
きすが釣れしと魚籠重く
黒松の林の先の夏の海
握手して別れ惜しみぬ短き夜
鯵焼いて気楽な暮し二人住み
遠山を終日隠し梅雨入りす
帰り来て部屋の昏さよ梅雨
入りす
重なれる山のざわめき青嵐
峡の里夏鶯の思ひ切り


 

萩の菊が浜

菊が浜の浜昼顔



梅雨

日焼

海桐
夏鶯






日焼

暑さ
杖の試歩行きつくまでの汗となる
いかづちの押し広げたる夜空かな
雨避けて鳩の軒端や梅雨深し
バス待てる間にも気になる日焼けかな
腕時計跡を残して日焼けかな
海桐咲く海の公園杖二人
森に聞く夏鶯の息長し
老鶯の朝の荒神谷遺跡
蓮の花沼より出でて清らなる
園庭の沼の広がりはちす咲く
蓮咲ける沼一周も試歩なりし
若人の眉目涼しく日焼せる
云ふまいと思はず口に出る暑さ

 

紫陽花

荒神谷遺跡の古代蓮
終戦日


遠花火





帰省

墓参り
墓洗ふ



残暑
夏座敷

鎮魂の献灯連ね終戦日
空襲の記憶新たに終戦日
父母と見し夜は彼方へ遠花火
山の端に少し掛かりし遠花火
献灯を包む秋蝉神の杜
鳴き果てて蝉の骸の仰向けに
父母在して我帰省子の昔かな
白々と明け行く空や墓参り
たっぷりと水を差し上げ墓洗ふ
日の温み残りし墓を洗ひけり
墓洗ふ東雲空を立ち出でて
木漏れ日の影も動かぬ残暑道
子等の来て俄かに狭し夏座敷

 
新涼
秋暑し

秋潮


秋灯





秋の風

鰯雲





秋彼岸
開け放つ部屋新涼の風流る
混雑す都会の駅舎秋暑し
秋潮に足首濡らし渚行く
秋潮の渚を夫の試歩とする
人戻り増ゆる秋灯高きビル
良き風に夫の読書や秋灯
心地よき夜風のベンチ虫の声
虫の音のいよよ盛りの旅帰り
心地よくなぜか寂しき秋の風
古里の空懐かしむ鰯雲
江川の河口は広し鰯雲
早仕舞いしてそれからは待宵に
満ちて行く夜毎の月に思ひ馳せ
日の温み背に受け誦経秋彼岸


 

guam

guam
月一切



むかご

コスモス






秋冷


秋日和

秋茄子

芒原


草紅葉
十六夜の雲金色に染まりたる
一人見る立待月は我のもの
山の端を流れるやうに居待月
旅装解く山のいで湯のむかご飯
コスモスを縫うて過ぎゆく風気まま
コスモスの中に分け入り彩纏ひ
コスモスを放れし風を見失ふ
コスモスのどの色良きと決められず
纏ひつく秋冷ほどく山の宿
日翳れば山の秋冷早かりし
家中が出払ひをりし秋日和
雲の影山に映して秋日和
秋茄子を貰ひ少しのお裾分け
広々と刈られてもなほ芒原
声ばかり聞えてをりし芒原
試歩の夫休みし辺り草紅葉

 

三瓶東の原のコスモス

三瓶西の原の芒
破れ蓮


秋深し

今朝の冬
紅葉

落葉時雨
冬紅葉


初雪


木枯し

短日
冬めく

翁の忌
山峡の小沼は乾き破れ蓮
破れ蓮風に乾きし音を立て
鍬を打つ媼一人や秋深し
火にあたる心の生まれて今朝の冬
山道の深まるほどに紅葉濃し
山道の落葉時雨を身に纏ふ
冬紅葉綺羅を飾りて匹見峡
吊り橋は一歩と行けぬ冬紅葉
初雪や山里の畑うっすらと
運転の窓に霰の飛び狂ふ
木枯しや彩付くものを奪ひ去る
短日の道を迷ひて行き戻り
冬めきし待合室に人語なく
俳諧の片隅にをり翁の忌

 

匹見峡の紅葉

散り敷く紅葉
時雨





紅葉散る

北風

おでん




息白し
小走りに軒先を行く初時雨
道濡れて山に日当たり片時雨
咳こらえ聴く管長の法話かな
その間咳も無くして椅子座禅
衆目を集めし寺の紅葉散る
身を固くして北風に向かひ立つ
北風に背を向け橋を渡りけり
夜嵐の報に売り切れおでんの具
雪徐々に降り来雲間の日矢失せて
海よりの風に乗り来る小雪かな
登校の学童の列息白し

 


中国山地芸北辺り

中国山地芸北辺り