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1月俳句
冬涛
風雪


寒さ
着膨れ

年の瀬

冬日和

年賀状
初夢

寝正月
お年玉

明けの春

初句会
冬怒涛病の我に力欲し
風雪の報に外出の憚れる
一人だけ待てるバス停寒々と
着膨れて友の気付かぬ待合室
年の瀬や人の動きの無駄のなく
硬かりし肩の緩める冬日和
年賀状返事一年先の事
初夢や他愛なきものすぐ忘れ
羔身の心安らぐ寝正月
お年玉今年最後の子も居りし
明けの春医師の白衣の新しく
新しき師をお迎えし初句会
 

冬の海

冬の海 



余寒





マスク

犬ふぐり

受験生

待春
寒日和

街灯の届く辺りは雪の綺羅
新雪をしこしこ踏みて登校子
座して居る仏間の隅の余寒かな
勤行の余寒に耐へて部屋の隅
しんがりに座す本堂の余寒かな
夕日落ち町に余寒の漂ひ来
大マスク素顔を隠す外出かな
犬ふぐり咲けば小さな風に会ふ
口数の少なくなりし受験生
持て余す一病ありて春を待つ
鳶舞ひし凪の港の寒日和
白梅の綻び初めしひと所

 

浜田港の寒日和

同上 
春浅し
春立つ

山笑ふ





紅梅
巣立ち

春疾風

春の雪
若布

合格
春浅き港の町や鳶の声
春立つや潮の香濃ゆき浦の町
針に糸やっと通らば山笑ふ
病即ダイエットとも山笑ふ
杖の歩を鴉見ている山笑ふ
燕来る空の日毎に整ひ来
紅梅の香の高々と古木なる
大人びし言葉残して巣立ち行く
春疾風騒がしてゆく竿の物
春の雪床屋帰りの襟立てて
軒下に若布乾しある浦の町
子機傍に置きて合格電話待つ
 

訂心寺古木

訂心寺古木
ふらここ
(ぶらんこ)






菜の花




長閑

春灯
春の潮
下萌え
ふらここや幼な等の声天へ抜け
ふらここに座り会話の弾みたる
花屑の淀む川面に鯉跳ねる
湯治宿花を友とし過ごしけり
瀬に入りて彩速めたる花筏
温泉の町の昼のチャイムや花菜畑
菜の花や島に一つの信号機
湖淡く菜の花淡き夕べかな
長閑なる客待つ湯町裏通り
夕暮れの近き温泉宿の春灯
浦町は細道多し春の潮
海沿ひの松間引かれて下萌ゆる

 
 
玉造温泉

 玉造温泉の桜
柿若葉







初蛙
花は葉に

更衣

明け易し

たんぽぽ
若葉
柿若葉日差し滑らせ輝きぬ
白壁の古き町並み柿若葉
日の光遊ばせてゐる柿若葉
古民家の世話行き届き柿若葉
人住まぬ古里の家柿若葉
里の灯のちらちらとして初蛙
遠ざかる父母の思ひ出花は葉に
羔ある身の軽くなる更衣
忘るるも覚ゆるも夢明け易し
次の風待つたんぽぽの綿毛かな
風誘ふ道とはなりぬ里若葉

 
 
田舎の若葉
 牡丹桜の田舎
でで虫


青葦


風薫る

若葉
新樹



夏の灯

初蛙
山法師
でで虫やたっぷり刻を待つ構へ
でで虫の狭き世界を我が物と
風騒ぐ青葦原を過ぐる時
細道を行けば青葦生ふ川に
風薫る本堂に座し父母の忌を
急勾配耳ツンと来る若葉道
新樹光浴びて一身清々し
宮奥へ途切れぬ鳥語新樹道
夏の灯や客待つ湯泉町活気づく
初蛙花回廊は雨の中
大山の雨に煙れる山法師

 


花回廊 

玉作神社 
髪洗ふ




紫陽花


泰山木の花


時鳥

病葉



植田風
おかっぱもおさげも昔髪洗ふ
髪洗ふ旅の思ひ出残しつつ
平凡な暮しがよけれ髪洗ふ
四葩散るまではこの道夕散歩
杖軽く紫陽花続く道巡る
孤高とは泰山木の花のこと
そよ風に泰山木の花揺れず
背山より闇鳴き渡る時鳥
病葉を愛しむ齢になりにけり
病葉の振り落とされし昨夜の風
勢ひある中に病葉ひそとあり
植田風映りし雲を揺らしたる
 
 
紫陽花(四葩)

泰山木の花 
梅雨明け


涼し



花火
浴衣

酷暑
雲の峰
冷房

日輪草
青田

青葉
爽快に乾く干し物梅雨明くる
合唱の稽古に汗のほとばしる
開演を待つ昂ぶりや汗涼し
本番に立ちて涼しく歌ひけり
暮れて来てやがて始まる花火かな
古風柄カラフルな柄浴衣の娘
焦げさうな酷暑に外出ままならず
球児らの歓声空へ雲の峰
冷房を出る決断の昼下がり
青空の背景に咲く日輪草
広々と青田を渡る風のあり
静けさや青葉となりし古山あり

 

 ひまわり(日輪草)

遠 花火
台風


暑さ

露草
秋の蚊

法師蝉



草刈

墓洗ふ

夏落葉
秋蝉
台風の去り棟梁の槌の音
盆僧のほのかに香やすれ違ふ
暑き日を海に入れたる水平線
露草はいつも片隅草の蔭
秋の蚊に用心深き眼となりて
声の尾を長々曳きて法師蝉
明るさのまだ西に在り月今宵
二度三度出ずには居今日の月
草刈り機姿は見へず音ばかり
父母に物言ひかけながら墓洗ふ
一吹きの風に滂沱と夏落葉
一輪車上手になる子秋の蝉

 
 15夜の月
 
15夜の月の出



夜長
小鳥


薄紅葉


稲刈り

秋涼し


秋夕焼

秋の潮
秋雲
売店に求む焼き栗待つ列車
生栗を剝く根気吾に残りをり
長き夜の見終へし夢の短さよ
幸せは小さきが良けれ小鳥来る
ベランダにパンとコーヒー小鳥来る
ステーキとワインに酔ふ夜秋
小雨なる旅の始まり薄紅葉
稲刈の済みし棚田に風すべる
トロリーにガラス窓なし秋涼し
ステーキとワインに酔ふ夜秋涼し
一湾の広さいっぱい秋夕焼
ハワイとて北半球よ秋の潮
秋雲を抜けて降りる機耳痛く

 

 
ハワイカラカウア通り
 田中オブ東京
石蕗の花





冬ぬくし


小春日

秋惜む



秋深し

十三夜
石蕗の花辺りゆるりと暮れ行ける
明けぬれば先づ際立ちし石蕗の花
病みし身の眼に染み透る石蕗の花
石蕗の黄の道に点々続きゐる
座る場所決まりてをりぬ冬ぬくし
鳶の笛しきりなる日よ冬ぬくし
小春日の中へ置き去る立ち話
城山の追懐の碑に秋惜む
良き日和給うて外出秋惜む
思ひ出の母を語る夜秋惜む
裏道は歩く人なし秋深し
佇めば手足冷え来る十三夜
早暮れていよよ闇濃き十三夜

 

石蕗の花

石蕗の花
山眠る


冬の虹
冬日和


冬座敷


炬燵

冬紅葉


マスク
落城の歴史を鎮め山眠る
父母眠る寺苑の山も眠りたる
冬の虹山に掛かれる朝かな
障害の夫も外出の冬日和
父と子の遊ぶ休日冬日和
古民家の重き板戸や冬座敷
冬座敷腹も話も満腹に
喜寿の友居て語らふや炬燵の間
静寂の寺苑に燃ゆる冬紅葉
奥石見まで見続けて冬紅葉
マスクして紅無き顔の盾とする
マスクして居ても笑顔の眸あり
 
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冬紅葉
 
冬の虹